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就労継続支援B型において、策定が必要な「工賃向上計画」。事業所で働く利用者がより自立した生活を送るために、この取り組みが行われています。
この記事では就労継続支援B型の工賃向上計画について、その目的や作成方法、記入例について紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
就労継続支援B型の工賃向上計画とは?
工賃向上計画とは、就労継続支援B型で働く利用者が受け取る「工賃」について、どのようなことをして向上させていくのかを3年計画で定めたものです。障害のある方が自立した生活を送るため、工賃の水準を向上させようと2012年度(平成24年度)以降、策定が求められるようになりました。
工賃とは?
就労継続支援B型において、雇用契約を結んでいない状態での生産活動の対価として支払われる金銭のことを「工賃」と呼びます。利用者は事業所等で行う活動の対価に、工賃を受け取ります。
この工賃を高めるために、事業所としてどのような取り組みを行うかを定義したものが工賃向上計画です。
就労継続支援B型の工賃向上計画の項目
工賃向上計画に記載が必要な項目は以下の通りです。
- 対象となる3年間における各年度の目標工賃月額
- 対象となる3年間で具体的に取り組む施策
- その他
就労継続支援B型の工賃向上計画の書き方
事前情報の収集
まずは工賃向上計画を作成するための準備をします。地域ごとに工賃向上計画の様式が異なる場合がありますので、最新の様式を取得してください。
前年実績の把握
次に、目標値を算出するために前年度の実績を確認してください。利用者数や職員数、現状の工賃などを整理して把握し、工賃に影響しうる要素を洗い出しましょう。
向上目標の設定
前年までの結果を基に、向上の目標値を設定します。また、目標値だけでなく、具体的にどのような方法でそれを達成するのかや達成に向けた組織体制についても記入しましょう。
計画を記載した書類の作成・提出
最初に用意した様式に計画を落とし込み、期限までに自治体に提出します。なお、作成した計画と実績については、Webサイト等でも積極的な公開が促されています。
就労継続支援B型の工賃向上計画の例
記入例は各地域のWebサイト等に掲載されており、工賃向上計画の様式と一緒にダウンロードすることが可能です。
以下では参考として、福岡県の工賃向上計画の記入例を掲載します。
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就労継続支援B型の工賃向上計画の注意点
- 工賃向上計画は3カ年計画なので、3カ年の途中で新たに指定を受ける場合には、指定を受ける月から最後の年の年度末までの計画を立てます。
- 就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)~(Ⅲ)を算定する事業所は、工賃向上計画の策定・提出が算定要件となっています。
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まとめ
ここまで就労継続支援B型の工賃向上計画について、意味合いや書き方について説明してきました。
工賃向上計画は算定するサービス費によっては提出が必須とされているなど、就労継続支援B型事業所にとって重要な書類です。
この記事が計画策定のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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