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障害福祉ソフトを新たに導入したい・乗り換えたいと考えている事業所の皆様は、ソフトを比較検討するために情報収集を進めていらっしゃると思います。
ソフトを比較検討する際に、ランキング形式で複数の障害福祉ソフトが紹介されていると、選びやすいと感じるのではないでしょうか。しかし、ランキングを鵜呑みにして上位のソフトを導入しても、それがご自身の事業所に最適なものであるとは限りません。
この記事では、ランキングを見て選ぶ際のリスクと注意点、どのようにその情報を生かしていくと良いのかなどを説明したいと思います。主なソフト8つもご紹介しますので、ぜひ障害福祉ソフトを決める際の参考にしてください。
障害福祉ソフトのランキング記事を鵜呑みにするリスク
ランキング記事を鵜呑みにすることには、いくつかのリスクが伴います。主なリスクを3つご紹介します。
リスク①ランキング上位=自社に最適とは限らない
障害福祉サービスの種類や規模、利用者層は多岐にわたるため、ランキング上位のソフトが必ずしも自社のニーズに合致するとは限りません。
特定の機能に特化したソフトや、特定の規模の事業所向けに開発されたソフトが上位にランクインしている場合もあります。ソフトを選ぶ際は、自社では何を重要視して障害福祉ソフトを選ぶのか考えてみましょう。
リスク②ランキング作成者の意図やバイアスの可能性
ランキングは作成者の主観的な評価に基づいている場合があります。客観的なデータだけでなく、作成者の経験や知識も影響するため、偏りがある可能性があります。ランキングサイトにおいて意図的に順位を操作している場合もあります。
また、ランキング記事の中には、アフィリエイト広告が含まれている場合があります。この場合、広告主の意向がランキングに影響を与えている可能性を考慮する必要があります。
リスク③最新情報が反映されていないケース
障害福祉ソフトは、法改正や技術の進歩に合わせて頻繁にアップデートされたり、新しいソフトも登場します。作成時期や更新時期の古いランキング記事では、最新の機能や情報を把握できない可能性があります。
最新の市場動向を把握できず、現在の情報と大きくかけ離れていないか注意しましょう。
障害福祉ソフトのランキングを見て選ぶ際の注意点
リスクを踏まえて、インターネットに掲載されているランキングからソフトを選ぶ際は以下のポイントに気を付けましょう。
- ランキング作成日(いつ時点の情報なのか?)
- 複数のサイトを比較
- 口コミの数・信頼性
- ランキングの基準(何のランキングなのか?)
それでは、障害福祉ソフトのランキングから選ぶ際の注意点について、一つずつ詳しく解説します。
注意点①ランキング作成日(いつ時点の情報なのか?)
障害福祉ソフトの価格が変更されたり、機能の停止やアップデートの可能性もあることから、ランキングは調査する時期によって変動します。最新の情報が反映されているのかを確認した上で、ソフト選びの参考にしましょう。
注意点②複数のサイトを比較
客観的で正確な情報を得るためには、一つのランキングサイトだけでそのソフトへの評価を決めるのではなく、いくつかのサイトを見比べてみることが大切です。例えば、複数のサイトで同じように高い評価を得ていた場合、その評価が正確な可能性は高まります。
注意点③口コミの数・信頼性
多くのランキングサイトには、口コミによる評価付けや、実際にソフトの利用経験がある人が書いた口コミが掲載されています。口コミは障害福祉ソフトを比較検討する上で重要な要素ではありますが、「口コミの数によって評価が偏る」ことや「口コミを投稿している事業所と自事業所の状況は異なる」という点で注意が必要です。
注意点④ランキングの基準(何のランキングなのか?)
障害福祉ソフトを比較しているランキングサイトは複数存在しますが、必ずしも障害福祉ソフトの順位が一致しているわけではありません。これは、障害福祉ソフトを順位づけするにあたって、評価基準が違うことが要因となっています。
ご自身の事業所に最適なソフトを選ぶためにも、ランキングを見る際には、「口コミの満足度」、「料金」、「機能の充実」、「サポート内容」など、どのような基準のランキングなのかを確認しましょう。
障害福祉ソフトのランキングを賢く活用するためのチェックリスト
リスクや注意点を踏まえて、ランキング記事を賢く活用するためのチェックリストを活用してください。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
自社の課題とニーズを明確にする | ご自身の事業所に必要な機能がソフトにあるのか判断できるようにしましょう。 |
ランキングの作成日を確認する | 古い情報で作成されていないか確認しましょう。 |
複数のランキングを比較する | 複数のサイトで異なる評価をされていないか確認しましょう。 |
口コミや評判を確認する | ソフトの導入理由や使用感、導入前の課題が解決されたのか確認しましょう。 |
ランキングの評価基準を確認する | ご自身の事業所にとって重要な点が評価基準になっているか確認しましょう。 |
ソフトのホームページを確認する | ランキングサイトに掲載されている機能や価格、サポート内容が正しいか確認しましょう。 |
無料体験やデモを積極的に活用する | 他社のソフトとの違いや、どの機能に特化しているのか、実際の使用感覚を試して判断しましょう。 |
代表的な障害福祉ソフト8選
今回は障害福祉ソフトを提供している8社の特徴をご紹介します。(介舟ファミリー以下は五十音順)
かべなしクラウド(株式会社エス・エム・エス)
かべなしクラウド(旧プロジェクトRIN)は、障害福祉に特化した記録・請求ソフトです。工賃計算・帳票作成機能で業務効率化を支援。電子サインで紙なし・ハンコなしのペーパーレス化を実現します。就労継続支援A型/B型、就労移行、定着支援、計画相談支援、グループホーム(共同生活援助)、生活介護に対応。
引用元(2025年6月4日):https://kabe-nashi.jp/
介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)
介護保険、障害福祉の両制度に対応。1つのソフトで請求、給与計算、入金管理ができます。初めての方でも安心してご利用できるシンプルな操作性。お客様の運用に合わせた操作説明、初めての請求立ち合い、サポートセンターにより、安心してご利用できます。
引用元(2025年5月12日):https://kaisyuf.jp/
かんたん請求ソフト(株式会社LITALICO)
福祉サービス事業所向けに国保連請求ソフトを提供しております。使いやすさに優れた機能で業務を効率化。また各種運営にお役立ちする資料も掲載しています。
引用元(2025年3月28日):https://www.fukushisoft.co.jp/
SangaZ(株式会社ザイラス)
「SangaZ(サンガ)」は、障害福祉事業者における各種情報の一元管理を実現するシステムです。利用者情報やサービス利用実績情報だけでなく、ケース記録や体験利用中の候補者情報まで網羅して管理することができます。受給者証や個別支援計画の更新時期のお知らせ機能や、日報機能で事業所業務をしっかりサポートします。
引用元(2025年3月28日):https://www.zyrus.jp/welfare_it
knowbe(株式会社リクルート)
『knowbe(ノウビー)』はリクルートが提供する障害福祉に特化した運営支援ソフトです。ご利用継続率99%で、多くの事業所様からご満足頂いています。「記録」「給付費請求」「工賃・給与計算」の業務効率化から就労支援まで、事業所様の運営・経営をサポートいたします。
引用元(2025年5月12日):https://knowbe.jp/
HUGパス(株式会社 GLUG)
はぐパスは、障がい福祉サービス事業所やグループホーム運営を効率的に行うために100以上の事業所様の声から生まれた業務支援システムです。お手持ちのスマートフォンやタブレットからもアクセスができ、国保連への請求代行、勤怠集計、工賃・給与計算など、リアルタイムな情報共有ができます。
引用元(2025年3月28日):https://hagupass.com/
ポチパス(トラストバンク株式会社)
通所系の障害福祉サービスに特化したかんたん記録と管理システムの"ポチパス"。タブレット、スマートフォンからもいつでもどこでも簡単アクセス! 複数の職員が同時に対応でき、音声入力も可能!IT企業と障害福祉の現場で創りあげた、現場に特化した新しいシステムです。利用者も参加できるユニークな取り組みです。
引用元(2025年3月28日):https://trust-bank.net/
ほのぼのmore(NDソフトウェア株式会社)
障害者総合支援法対応版「ほのぼのmore」をはじめ、障がい者福祉の様々な業務をトータルサポートするサービス・製品についてご紹介いたします。
引用元(2025年3月28日):https://www.ndsoft.jp/product/disability-welfare/
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は代表的な障害福祉ソフト8選と、ランキング記事を参考にして障害福祉ソフトを選ぶ際のリスクと注意点、ランキングを賢く活用するためのチェックリストをご紹介しました。
ランキング上位だからといって、それがご自身の事業所に最適なものであるとは限りません。まず、ランキング上位の障害福祉ソフトが選ばれている理由は何なのかを見極めることが重要となってきます。選ばれている理由が、まさにそのソフトの強み(特徴)といえるでしょう。この強みとご自身の事業所の悩みがマッチングするソフト会社こそ、 必要としているソフトの候補になりうるのではないでしょうか?
この記事が、皆様の事業所に最適な障害福祉ソフトを選ぶ手助けになりましたら幸いです。最後までお読みくださりありがとうございました。
事業者への記録・請求ソフト導入支援経験者や、障害福祉・介護業界に長く携わるメンバーが在籍。障害福祉サービス事業所の開業、経営、日々の運営業務に役立つ情報を発信しています。
かべなしクラウドは、障害福祉特化の業務支援ソフトです。個別支援計画、工賃計算、実績管理など、豊富な機能をオールインワンで備えています。
さらに、電子サイン機能で実績記録票や帳票へ手書きのサインやハンコをなくし、ペーパーレスな運用を実現します。