稼働率が可視化されて意識が変わる!複数法人・複数事業所の経営を支える「かべなしクラウド」
- calendar_month 使用開始2023年
- person 使用人数9名(2025年10月時点)
大阪府大阪市を拠点とする「一般社団法人ダイアロゴス」と「株式会社ソーシャルプランニング流」は、代表理事・取締役の坂根様が統括し、就労継続支援A型・B型など多岐にわたる福祉事業を展開しています。
今回は、社会福祉士の坂根様と職業指導員の野網様に、複数法人・複数事業所の管理を支える「かべなしクラウド」の活用法と、福祉事業経営にかける想いを伺いました。
課題
- 複数法人・事業所の管理を様々なソフトやツールで行っており、
管理が煩雑だった
決め手
- 複数の法人・事業所の情報を一元管理できる
- ジェノグラムをソフト内で作成・管理できる
効果
- 稼働率が可視化され、従業員がより経営を意識するようになった
- 施設外就労の利用者の打刻や記録の管理が効率化した
- 複数の法人・事業所の経営状況が把握しやすく、安定化した
「働き方のサードプレイス」の創出を目指し、A型事業所を開業
ご法人の特徴を教えてください。
坂根様:私達は、株式会社ソーシャルプランニング流で就労継続支援A型事業所「就労創造センターせふぃろと」と、一般社団法人ダイアロゴスで多機能型事業所「就労支援ポリフォニー」(就労継続支援A型・B型)と就労継続支援B型「ギフテッドスタイル」の2つの法人を運営しています。
事業を始めたきっかけは、リーマンショック後「働きたいけど働けない」障害のある方が増加したことでした。2010年の開業当時、大阪市内にはA型事業所がわずか3件しかなく、利用者にとって「働き方のサードプレイス」となる事業所を作ってきました。
ジェノグラム作成アプリで関係図作成の手間をなしに!
「かべなしクラウド」との出会いと導入の経緯を教えてください。
坂根様: 「かべなしクラウド」と出会ったきっかけは、当社が開発したジェノグラム作成アプリ「ジェノメーカー」をかべなしクラウドに搭載するお話をいただいたことでした。ジェノメーカーは、手書きやExcelで作成されていた利用者の関係図(ジェノグラム)を、ソフトで簡単に作成できるようにと、就労移行支援事業所からの実習生がプログラミング研修で作ったものです。
また、かべなしクラウドを導入する前は、複数の無料のクラウドサービス(Evernote、Slackなど)とWordやExcelを併用していたため、複数法人・複数事業所のデータの一元管理が難しく、システムの安定性や管理が煩雑になるという課題がありました。
より管理を効率化し、事業所運営を安定させるために、かべなしクラウドの導入を決めました。
かべなしクラウド導入で、複数法人・事業所の管理が劇的に効率化
かべなしクラウド導入後の変化を教えてください。
坂根様:導入により、以前のシステム併用による煩雑さが解消され、利用者情報管理の「軸」が一つに定まりました 。複数法人・複数事業所を持つ当社の複雑な組織構造でも、利用者情報を一つのシステムで管理できることが最大のメリットです。
また、別法人への施設外就労の際にも、施設外の現場に設置したタブレットから出退勤の打刻・記録をその場で完結できるのも大きなメリットです。かべなしクラウドならこのような柔軟な使い方が出来るので、法人や事業所をまたいでの管理業務が格段に楽になりました。
現場の意識が変わる!稼働率の可視化がもたらした経営視点
他に便利に感じる点を教えてください。
野網様: 私が特に便利だと感じるのは、稼働率を簡単に確認できることです。これまで、支援員は日々の業務に注力しがちで、事業所の経営的な数字を意識することは多くありませんでした。
しかし、かべなしクラウドによって稼働率が可視化されたことで、現場の職員が経営的な意識を持つきっかけになりました。支援員が事業所の収益構造を理解し、どうすれば効率的な運営ができるかを考えることで、より主体的な行動に繋がるようになったと感じています。
最後に、今後の事業への想いを教えてください。
野網様: 私にとっての目標は、単純作業の受け身な仕事ではなく、就労継続支援A型事業所の利用者の方々と共にビジネスを生み出し、それを利用者の方々の仕事にしていくことです。
坂根様:それぞれの事業所の名前には、「対話」や「多様な価値観が混ざり合って調和のとれた社会を目指す」 という意味を込めています。IT化やデジタル化が進む中で、これからもデジタルの力も借りながら、障害のある方々とともに働ける環境づくりを進めていきたいです。
また、近年は福祉業界にも若い世代が新しく参入してきており、アラも多いかもしれませんが、想いを持って質の高いサービスを提供しようという傾向が見えているので、期待をしています。