電子サインでDX化を実現!現場の声を重視して「かべなしクラウド」を選びました
- calendar_month 使用開始2025年
- person 使用人数5名(2025年6月時点)

一般社団法人未来への架け橋様は、福岡県、静岡県、千葉県の3拠点で自立訓練(生活訓練)と生活介護サービスを提供しています。今回は、千葉県成田市のみらいカレッジ成田キャンパスで管理者兼サービス管理責任者を務める山本様にお話を伺いました。ソフト導入の経緯や便利に感じている点、カレッジ型で目指す支援についてご紹介します。
課題
- ソフト導入前はExcelで管理しており情報が点在
- さらに使いやすいソフトを求める現場の声があった
- プリント作成など、授業形式の支援準備に時間をかけたい
決め手
- 記録のカスタマイズの自由度が高く、使いやすい
- 提供サービスを増やす予定で、コストメリットがある
効果
- 情報の一元管理と記録時間の短縮で、支援の充実につながった
- タイムカード付き電子サインで実績記録票の印刷が不要になった
- 保護者が家庭でサインの確認をする手間を削減できた
「学びの場」をつくりたいという思いで開業しました
事業所の特徴を教えてください
「みらいカレッジ」は18歳以降の知的障害のある方々が「生きる力」や「社会適応力」を学び、身につけるための学びの場を提供する「福祉事業型カレッジ」です。
「みらいカレッジ」で4年間仲間とともにさまざまな経験を積み、青春を謳歌することで、彼らの成長につながっていくと考えています。座学だけでなくフィールドワークなど実践的なプログラムを行うことで、知識とスキルを身につけていくことができます。
特別支援学校を卒業した時、「まだこの子が社会にでるには早いのではないか」と不安に感じられるご家族の声があります。ここ成田キャンパスも、そうしたご家族の方々からのニーズで開所に至りました。
もっと現場で使いやすいソフトはないか?継続してソフトを探しました
ソフト導入の経緯を教えてください
「みらいカレッジ」は福岡からスタートしたのですが、以前は、Excelやスプレッドシートを用いて情報の管理・共有を行っていましたが、データが複数のファイルに分散しており、利用者情報や記録を迅速に確認することができず、多くの手間と時間がかかっていました。
今回法人を立ち上げる際に、事業部長として業務効率を考え、法人全体でDXを推進し業務効率化を実現したいと思い、適切なソフトを探していました。福岡の事業所で使っていたソフトについて、現場のニーズに十分応えられず「もっとこうなったらいいのに」といった要望があったので、現場の声を重視してソフトを探しました。
記録のしやすさとコスパの良さが決め手になりました
かべなしクラウドの導入理由を教えてください
「かべなしクラウド」を導入した一番の理由は、現場のニーズに合った記録のしやすさです。以前使用していたソフトでは記録の入力枠が一つしかなく、支援内容と加算に関する記録を同じ枠に記入する必要がありました。そのため、記録が煩雑になり、必要な情報を見つけるのに時間がかかることもありました。
しかし、「かべなしクラウド」は、支援記録と加算の記録を分けて登録できます。さらに、テンプレート登録機能で記録内容を自由にカスタマイズできるため、私たちの業務に合わせたフォーマットで効率的に入力できるようになりました。
もう一つの大きな決め手は、優れたコストパフォーマンスです。現在、私たちは自立訓練と生活介護の2つのサービスを提供していますが、将来的には新規サービスの展開も視野に入れています。「かべなしクラウド」は、複数のサービスを追加する際の費用が他のソフトに比べて安く抑えられるため、今後の事業拡大を見据えた際に非常に魅力的でした。
電子サインでDX化を実現。実績記録票の印刷が不要に!
記録以外に便利に感じる機能を教えてください
特に便利だと感じるのは、電子サイン機能です。この機能が、私たちの理想としていたDX化を実現してくれました。
導入前は、利用者の方々に紙の実績記録票にサインをいただく必要がありました。これが利用者のご家庭でも確認に時間がかかってしまう原因になっていました。しかし、電子サイン機能を導入してからは、利用者が事業所に入退室する際にタブレットでタッチするだけで、タイムカードの記録と同時に電子サインも完了するようになりました。
電子サイン機能の大きな利点は、日々記録された電子サインがそのまま実績記録票に自動で反映されることです。これにより、実績記録票の印刷が一切不要になり、完全にペーパーレス化を実現できています。利用者と保護者の双方にとっても、私たちスタッフにとっても、大きな負担軽減につながっています。

重度知的障害のある方々への「学びの場」を広げたい
ご活用いただきありがとうございます。今後の目標を教えてください
私たちの今後の目標は、重度知的障害のある方々が安心して学べる環境を積極的に提供していくことです。彼らにとって「学び」は、生活の質を高め、自分らしく生きるために不可欠なものです。厚生労働省も、生活介護サービス内での生涯学習機会の提供を通じて、重度障害者の生活能力向上と共生社会の実現を目指しており、その必要性を強く感じています。
実際に生活介護サービスを開始して間もないですが、利用者の方々が「できた」「わかった」という成功体験を重ね、成長されている姿を日々目にしています。重度の障害があっても、適切な支援と環境があれば、その可能性は無限大です。
私たちは「すべての人に学ぶ権利がある」という視点を大切にし、これからも重度知的障害のある方々が学び、成長できる場づくりに継続して取り組んでいきます。
